- 歯のおはなし
神経のない前歯が黒い 白くする方法
根の治療が終わって痛みはないけど、気がついたら歯が黒く変色してきた・・
そういった症状を改善する一つの方法
「ウォーキングブリーチ」についてのお話です。
歯の神経「歯髄」はできる限り残したほうがいいと聞いたことがあるかもしれません。
しかし、
・前歯をぶつけて神経が死んでしまった、膿がたまった
・むし歯が進行して神経に達してしまった
となってしまうと、神経を抜かなければならない状態になってしまいます。
◎なぜ歯が黒くなるのか
歯髄をとると歯の中に栄養や水分が届かなくなるため、血液の循環もなくなり、
残留した血液の成分や変色したコラーゲンなどがそのまま蓄積したままになってしまうからです。
例えると枯れた木のような感じで、脆くなってしまい歯のトラブルにも気づきにくくなってしまいます。
そのため、歯の神経までむし歯が進行する前にむし歯の治療は終えておくことをおすすめします。
◎ウォーキングブリーチとは?
神経をとった歯は普通のホワイトニングでは白くすることができません。
歯の内部に漂白剤を入れて中から白くしていく方法のことをウォーキングブリーチといいます。
歯の中にいれるお薬の交換を10日〜2週間の間隔で2〜3回必要なので通院が必要です。
費用:22000円(お薬交換3回まで)
メリット
被せ物にする場合と比べて
・歯を削る量が少なくてすむ
・安価である
・変色の強い歯も白くなる
デメリット
・後戻りすることがある
・どの程度白くなるかは、同じ方の歯でも歯によって差がでることがあるのでやってみないとわからない
・お薬をいれたあと痛みが出る場合が稀にある(漂白剤の化学反応で内圧が高まるため)
歯の神経が残っている歯や、歯の状態が脆くなっている(ほとんど歯質が残っていない)などの場合はこの治療法ができないため、
まずはお口の状態を確認して、患者さまの悩みや歯の状態に合った治療法が見つかればと思います。