- 歯のおはなし
糖尿病コントロールの「なぜ?」を知る
歯周疾患の分類において、喫煙と並んで歯周病の進行リスクを示す評価に関わるリスクファクターとされる糖尿病は、もはや歯周病とは切り離せない疾患です。
糖尿病は、いったん診断を受けると治る病気ではなく、「コントロールしていく病気」といわれています。
血糖値が高くなると、全身の血管や神経にダメージを与え、様々な合併症につながります。
血糖値はもちろん、血圧、脂質の良好なコントロール状態を保つため、毎日行う食事・運動療法は非常に重要です。
取り入れやすい方法を具体的にしよう
食事療法や運動療法には「頭でわかっていても取り組めない、継続できない」といった難しさがあります。
だからこそ「なぜその行動が良くないのか(または必要なのか)」を理解しておくことで、大変な生活のモチベーションを保つことができるかもしれません。
ご自身の生活の中に取り入れやすくなるように、できる限り具体的な食事内容や間食の仕方をイメージしてみてください。
例)
☑朝・昼・夜決まった時間に食事をとる。
☑食事の内容を工夫する。
(揚げ物や炒め物を蒸し物や煮物にするなど)
☑食事の順番に気を付ける
(野菜やたんぱく質を食べた後に炭水化物を摂る)
☑早食い、貯め食いをしない。
☑単発的ではなく継続的な運動を行う
血糖値に影響を与える要因はいろいろありますが、HbA1cや食後の血糖値をできるだけ上げないようにすることは、糖尿病の人だけでなく、健康な人にとっても重要です。
糖尿病には生活習慣の改善が必要であり、さらに長く継続しなければいけないので無理のし過ぎもよくありません。
口腔内のことだけでなく生活の中でもお困りのことがあればスタッフに尋ねてみてください(^o^)